中国 同済大学にジェイテクト共同研究室を開設
~10/12中国 同済大学(上海市)で開設式典を開催~
株式会社ジェイテクトと中国の「同済大学(上海市、以下同大学)」は、2010年10月12日、同大学内に共同研究室を開設することで合意し、調印しました。同時に同大学、自動車メーカーをはじめとする来賓の方々ご出席のもと、会社および製品展示会を含む開設式典を開催しました。なお、この式典では、当社専務取締役 伊藤寛、執行役員 中野史郎が同大学の客員教授の称号を授与されました。
設立の狙い
ジェイテクトでは、成長著しい中国をはじめとする新興国・資源国市場の事業基盤強化、事業拡大を事業戦略に掲げ、生産・販売・技術開発体制の強化に取り組んでいます。特に技術・研究開発においては、2005年より同大学と交流を始め、実習生を当社研究開発センター(奈良県橿原市)で受け入れるなど、親交を深めてまいりました。今回、さらなる中国の自動車産業振興に資するため、ステアリング・軸受(ベアリング)メーカーとしては初めてとなる同大学との共同研究室設立に合意しました。
共同研究室は、“自動車アクティブセーフティ技術共同研究室”と命名しました。同大学は、中国において自動車工学の御三家と言われており、燃料電池車の開発に取り組む等、中国の自動車工学をリードする研究機関を有しています。共同研究室では、当社が保有するステアリングおよび軸受・駆動系部品に関する自動車製品技術、先端要素・システム技術と、同大学の先端基盤技術とを融合し、自動車のアクティブセーフティ(予防安全)技術に関する共同研究を行います。当社は共同研究を通じて人材育成や技術の蓄積など、両者のシナジー効果創出を図り、中国自動車産業の発展に貢献するとともに、将来的には共同研究の成果を具体的な製品開発へ展開してまいります。
※ 中国における自動車工学の御三家 同済大学、清華大学、吉林大学
共同研究室の概要
(1) 名 称
(2) 所在地
(3) 研究内容
(4) 期 間
(必要に応じて延長)
調印式の様子
(ご参考)
アクティブ・セーフティ技術とは
運転支援装置など、人と車の協調により自動車の事故を未然に防止する予防安全技術です。安全と利便性を向上させ、安心できる車社会を実現するために重要な技術です。
実用例としては、ABS(ブレーキによるタイヤロック防止装置)、ESC(車両横滑り防止装置)、ACC(車間距離自動制御装置)などがあります。
当社では、ステア・バイ・ワイヤなどの研究開発を通じ、アクティブ・セーフティ技術開発に取り組んで参りました。電動パワーステアリングのトルクガイダンス制御、インテリジェントフロントステアリング装置など、その技術を生かした製品が数多く実用化され、自動車の安全に貢献しています。
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ステア・バイ・ワイヤ |
インテリジェント・ハブユニット |
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