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高級リールの操作性向上に向けた 小形一方クラッチの開発

株式会社ジェイテクトは、釣具の高級リールで糸を巻き取る時の逆転防止機構に使用されるON-OFF機能付き小形一方クラッチについて、空転時のトルクを従来比50%と大幅に低減した製品を開発しました。
 初年度の生産数10,000個/月にて、釣具メーカーに拡販してまいります。

小形一方クラッチは釣具のリールで糸を巻き取る時の逆転防止機構に使用されています。
 軸が回転方向からロック方向へ回転が変わった際に、コロを外輪に押し付けロック作用をスムーズにするため、内部にばねが用いられています。(下図-①)

小形一方クラッチの構造

開発品の特長

① 内部ばねの最適化により、リールの操作性向上を実現

 従来品のばね材質には金属板ばねや保持器一体の樹脂ばねが使用されていましたが、ばねの力が強すぎたり、安定しないなどにより、空転時にトルクムラが発生し、操作性に悪影響を及ぼすなどの問題がありました。
 開発品は、小形一方クラッチ内部のばねにコイルばねを採用し、形状や寸法を最適化することにより、安定したばね力が得られるようにし、空転方向の回転トルクを 従来比50%と大幅な低減を実現しました。
これにより、リールの糸巻き取り時によりよい操作感が得られるようになりました。

② ON-OFF機能を保持器一体とすることにより、 リールへの組込み性向上及び、操作性向上を実現

 一般的に一方クラッチのON-OFF機能は、クラッチの保持器本体とは別体となっていますが、本開発品は保持器と一体化することにより、リールへの組込み性向上と操作性向上を実現しました。

開発品の特長

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