サイドフェイススプライン付ハブユニットの開発
株式会社ジェイテクトは、従来よりも軽量化され、組付け性を向上させたサイドフェイススプライン付ハブユニットを開発し販売を開始しました。
現在、ほとんどの車両では、タイヤへの駆動伝達方式には内径スプラインタイプのハブユニットが採用されており、スプライン部の摩耗によるガタや異音を防止する目的で、ハブユニット・等速ジョイント(以下:CVJ)ともにスプライン部分の厳しい寸法管理が必要となっています。また、車両組立てにおいては、ハブユニットとCVJの組付け時には大型圧入機により組付けるため圧入工程が必要になっています。
今回、採用したサイドフェイススプラインは、かしめ加工(予圧付与)と同時にスプラインを成型するため、従来の内径スプラインの加工が無くなり、それに伴う厳しい寸法管理が不要となりました。また、ドライブシャフトの圧入工程が不要となり、お客様での組付け性を向上しております。合わせて、ハブユニット・CVJ・ボルトで従来に比べ、約230gの軽量化を実現しました。
製品の特長
① ハブユニット+CVJ+ボルトの軽量化
・約230gの軽量化 (当社従来品比)
② 組付け、交換の作業性が向上
・ドライブシャフトの圧入工程が不要
(従来は大型圧入機でドライブシャフトを圧入・組付け)
販売目標
2011年度 3.2億円