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2011年 社長 井川の年頭挨拶
新たな時代を生み出す気概を

新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。

昨年を振り返りますと、日米欧は景気の二番底を回避し、緩やかな景気回復基調が続いておりますが、本格的な回復とは言えない状況にあります。他方、中国が自動車販売台数および工作機械生産額で世界一になるなど、新興国の存在感・影響力は増大の一途にあります。日本では、2008年秋以降続いている円高は、一時的な対症療法ではなく抜本的な事業構造の変革を私たちに迫っています。さらに、中長期的には電気自動車の普及や、スマートグリッドの進展、再生可能なエネルギー分野での技術革新が経済成長のドライバーとなりつつあります。このような短期と中長期の課題を同時並行で解決していく実行力の有無が企業の存続を決定する時代となったと認識しています。

このような状況下において、ジェイテクトは発足5年の節目を終え、6年目を迎えました。今年は改めて、第二の創業時のマインドである「モノづくりの基盤を支え、世界で認知され期待され信頼される企業」を目指すことに立ち返り、足元を見直す年にしたいと思います。

改めて「安全・品質・納期」について、社員全員が自分自身の課題と受け止め、当事者意識をもって取り組みたいと思います。
 安全に対する取り組み・意識は、モノづくりを生業とする当社にとって、空気のように当たり前になくてはなりません。不安全な行動や環境を見れば、上司も部下も関係なく注意しあえる職場風土を築いてまいります。

次に、品質と納期です。これは、お客様第一の思想の根本を成すものです。私たちはお客様がお求めになる品質と納期を遵守し、価値ある商品を丁寧に一つひとつお届けすることで、お客様にJTEKT、KOYO、TOYODAブランドを信頼していただく。そうして、はじめて社会に貢献できる存在として認められます。真の品質向上とは、不良や手戻りがなくなるだけではありません。品質を良くするための知恵を絞ることが大切な事で、どうすれば品質を維持しながらラインを短く、汎用化できるのか、どうすれば在庫を増やさずに生産のリードタイムを短くし、納期を守れるのか、これらの取り組みの結果が原価低減につながり、利益を生み出します。私たちにとって最も大事なことは、安全・品質の確保と納期の厳守であって、利益だけではありません。利益はあくまで社会にお役に立つ手段です。そして、その利益は、社員とお客様の安全が確保され、品質と納期が守られていなければ社会的な価値を失います。本年は今一度、2007年から取り組んでいる「量から質への転換」の意味を思い起こし、品質に裏付けられた「身の丈にあった成長」を実現してまいります。

2点目は社員とともに成長する会社となるために、人の育成に注力してまいります。社員が自発的にチャレンジし、自ら考え行動しやり切ることにより、自分の成長を実感できることが育成の最善策です。失敗しても何度でも再チャレンジできる、明るく楽しく元気のよい職場をつくり、社員の成長が会社の成長に繋がり、社会のお役に立つ集団を目指します。

今まさにビジネスモデルの大変革期が到来しています。私たちはその環境の変化に適応するだけでなく、環境そのものを変化させる、新たな時代を生み出すくらいの気概を持ち、イノベーションを起こしたいと思います。最後になりましたが、皆さまとご家族にとりまして、本年も良い年でありますように、心からお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。

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