「少流量クーラント供給方式」が
平成24年度愛知発明大賞を受賞
株式会社ジェイテクトは、研削加工におけるクーラント(研削液)供給量を大幅に削減する技術「少流量クーラント供給方式」で、一般社団法人愛知県発明協会の平成24年度愛知発明大賞を受賞しました。
研削盤では高速回転する砥石の外周に連れ回り空気流が発生し、研削点へのクーラント供給が阻害されます。従来はこの空気流を打ち破るため、多量または高圧のクーラントを研削点に供給していました。
本発明は、研削点上部で砥石の側面方向からエアーを供給して砥石の連れ回り空気流を遮断し、クーラントを研削点近傍に効率的に供給する技術です。これにより、高能率研削領域においても従来のクーラント供給方式と同等の加工性能を発揮しながら、クーラント供給量およびクーラントによる砥石軸損失動力を従来比2分の1程度に低減することができました。
回転する砥石の周りに発生する空気流を”エアーにより遮断する”という斬新で独創的な発想と、当社クランクシャフト研削盤などに採用されている実績を高く評価され、当社として初めての大賞受賞となりました。また、本技術は“ECOLOG (エコロジー)研削TYPEⅡ”の名称で、「2008年度精密工学会技術賞」と「2008年度日本トライボロジー学会技術賞」を受賞しています。
【少流量クーラント供給方式による効果的なクーラントの供給】