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歯車式トルク感応型LSDの摩擦制御技術の開発が
「日本トライボロジー学会技術賞」と「自動車技術会論文賞」を受賞

株式会社ジェイテクト、豊田工機トルセン株式会社、株式会社豊田中央研究所の3社で共同開発した歯車式トルク感応型LSDの摩擦制御技術が、一般社団法人日本トライボロジー学会の「2011年度日本トライボロジー学会技術賞」ならびに公益社団法人自動車技術会の「第62回自動車技術会賞 論文賞」を受賞しました。

歯車式トルク感応型LSD(Limited Slip Differential)は、特殊なギヤ構造により、自動車の前後輪や左右輪へのトルク配分を走行条件に応じて瞬時に最適化するトルク感応型駆動力配分装置で、様々な車両に搭載されています。

近年、自動車の安全性や走行安定性の向上を求める市場ニーズより、世界的に四輪駆動車の重要性が再認識されつつあります。合わせて高い静粛性も求められています。
開発した摩擦制御技術は、トライボロジー技術を核とした技術開発であり、歯車式トルク感応型LSDの信頼性および静粛性が向上し、トライボロジーを基盤とする自動車部品の新技術として画期的であり、今後の発展に大いに期待できることが認められ、今回の受賞となりました。
本開発製品は実用化されており、ハイブリッド四輪駆動車などに採用されています。

歯車式トルク感応型LSDの摩擦制御技術と効果

① 独自の摩擦特性の理論解析と加工方法により、プラネタリギヤのしゅう動面の面粗さ
 (凹凸形状)を最適化。

② 凹凸形状を最適設計したプラネタリギヤ外周部に、WC(Tungsten Carbide)と
 DLC(Diamond-Like Carbon)のナノ多層膜をコーティング。

③ 同システムの摩擦特性に及ぼす潤滑油及び潤滑油添加剤の影響について、WC/DLC
 ナノ多層膜しゅう動面に形成される強固な有機吸着膜が、低すべり速度条件に
 おいて固体同士の接触を防止することで良好な摩擦特性が発現することを解明。

開発品の外観

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