CBNカムシャフト研削盤 GC20Miを開発、販売開始
株式会社ジェイテクトは、自動車のカムシャフト加工用CBNカムシャフト研削盤GC20Mi-63を開発し、11月20日~22日に開催するジェイテクトテクニカルフェア2013で展示、販売を開始いたします。
1.開発の概要
近年、自動車メーカーやカムシャフト専門メーカーより、高い生産性、加工精度安定性、加工面の良質感などに対するニーズがますます高まってきており、これに応える設備として従来機GC20Mの後継機として本機を開発しました。
また、ジェイテクトグループ会社と共にCBNホイールや搬送装置を新開発し、お客様のニーズにお応えしています。
2.設備の特長
①高精度、高品位
・ベッドの熱解析による熱変形しにくいベッド構造。
全カムの寸法変化低減(▲約50%)し寸法補正レスを実現。
・加工中の振動を抑えた低振動ベッドを開発、工作物表面品位を向上。
②高生産性
・研削性能を支える低振動ベッドと新開発CBNホイール『タフVi-F』
※1で高能率化しサイクルタイムの短縮を実現(▲約15%)
・新開発の工作物搬送装置『運ぼっと』※2とのシステム化により、高
速4秒ローディング(ローディング時間▲約30%)を実現
③信頼性、保守性
・CNC制御装置『TOYOPUC-GC70』搭載し安全性、操作性の向上、
手動ハンドル操作時・初品加工時の衝突防止機能を搭載
※1:CBNホイール『タフVi-F』(豊田バンモップス株式会社製)
切れ味と寿命を向上させた新開発のCBNホイール。
切れ味向上(研削動力▲10%)、寿命向上(2倍)
※2:搬送ロボット『運ぼっと』
リンク機構を採用した新開発の搬送装置、滑らかにすばやく加減速が可能で、工作物の着脱時間を短縮。
昇降時にアームの上部への突き出しがなくコンパクト構成、天井の低い工場への設置が可能。
走行ケーブルレスで信頼性が向上。
3.設備仕様
4.販売目標
年間 50台
5.販売価格
51,400千円(GC20Mi本体のみのおすすめパッケージ仕様)
6.機械外観