横形マシニングセンタ FH630SX-iを開発、販売開始
株式会社ジェイテクトは、自動車、航空機、農機・建機、エネルギー関連などの鉄・鋳物中型部品加工に最適な設備、横形マシニングセンタFH630SX-iを開発し、11月20日~22日に開催するジェイテクトテクニカルフェア2013に展示し、販売を開始いたします。
1.開発の概要
最近の中型部品加工においては、加工対象工作物の大型化とそれに伴い高能率加工を実現する設備へのニーズが高まっています。本機は、マシニングセンタ販売の中核機であるFH630SX(従来機)をベースに、それらお客様のニーズにお応えし、市場での更なる競争力向上を目的とし、新機種を開発しました。
2.設備の特長
①加工エリア
・さらに大きな工作物を加工可能とするため、工作物の振り、高さおよ
びパレットへの積載質量を大幅に拡大。
(工作物振り:φ1,000mm→1,170mm、工作物高さ:1,000mm→
1,250mm、積載質量:800kg→1,500kg)
・また大きな工作物に見合うよう各軸のストロークを延長。
(X軸:1,000mm→1,050mm、Y軸:800mm→900mm、Z 軸:
850mm→1,050mm)
②高生産性
・ハイトルク主軸におけるフライス加工能率は1,250 cm3/min。
・主軸性能をフルに発揮できるプラットフォーム。
(Y、Zデュアルボールねじ駆動、高剛性駆動ユニット、高級鋳鉄3点
支持ベッド、FCD600コラムを採用)
・より短い工具で高能率加工を可能とするため、主軸端面~テーブル中
心までの距離を150㎜短縮
(主軸端面~テーブル中心までの距離:200mm~1,050mm→
50mm~1,100mm)
・X、Y、Z軸の早送り速度は、クラス最速の60m/min
・工具交換時間は、クラス最速の3.6秒(工具重量:15kg)。
③高精度
・CAEを活用し熱変形の少ないコラムを設計
(コラム部の熱変形を1/2に低減)
④作業性
・作業者扉を天井部まで開口することで、扉開放時の採光性を向上。
またオペレーターへの切削液の垂れを防止
・作業性の良い旋回式操作盤
・視認性の良い作業者扉、パレットチェンジャ扉
・給油箇所、日常点検箇所を集中配置
⑤保守性
・加工点直下で切りくずを回収するセンタートラフ構造
・傾斜を十分にとった機内オイルパン
・切りくず排出能力 従来比2倍
3.設備仕様
※一部制限有り
4.販売目標
年間 120台
5.販売価格
46,000千円