鉄鋼圧延機大型駆動軸用過負荷防止装置を開発
~大型ハイパーカップリング (トルクリミッタ)への対応~
ジェイテクトは、鉄鋼圧延機の瞬間的な過大トルクから駆動系を保護するための、大型駆動軸用(回転径φ500mm以上)のハイパーカップリング(トルクリミッタ)を開発いたしました。
鉄鋼圧延機には、稼働率向上と保全工数削減が同時に求められます。しかし、圧延材の多重噛み込みなどが発生すると、瞬間的に過大トルクが装置全体に負荷され、特に駆動軸や周辺機器が破損する場合があり、稼働率低下や保全工数増大につながります。
この過大トルクを瞬時に開放する方法として、従来より、ピンのせん断破壊を利用したシャーピン方式が採用されています。しかし、定期的なシャーピンの交換が必要で、ピンの交換に時間が掛かかることが課題でした。
これまでにも、今回と同タイプの油圧拡張式トルクリミッタを開発しましたが、駆動軸回転径φ500mm未満の中小径の対応のみとなっていました。トルクリミッタの大径化には油圧保持能力の向上や、作動面の耐久性、トルク開放後の空転性能向上などの課題がありました。
今回の開発品は、過去に開発済みの中小径用の構造をベースに、大径対応するための課題を、作動面の特殊表面処理、油圧拡張室の構造の見直しなどにより解決いたしました。
これにより、開発済み中小径(φ500mm未満)用と今回開発の大径(φ500mm以上)用の製品ラインアップにより、全ての駆動軸径への対応が可能となり、国内外の製鉄所の圧延ラインを中心に拡販活動を推進いたします。
ジェイテクトは、1943年に国内軸受メーカーでは初めて、鉄鋼用軸受を生産・納入しています。国内シェアは、約50%とトップシェアを維持しています。また、軸受以外にも、オイルシール、バックアップロールユニット、ロール駆動用ドライブシャフトなど鉄鋼設備向け装置・部品を提供しています。ジェイテクトおよびジェイテクトグループは、確かな技術で高品質の製品を提供し、鉄鋼業界の発展へ貢献して参ります。
1.構造
①穴部品の内径部に油圧拡張室を設け、油圧により膨張させて軸部品に
摩擦トルクを伝達します。
②過大トルク発生時には、この面が相対的に滑り、瞬時に油圧を開放し
て軸部品と穴部品を空回りさせて、トルクを開放します。
2.特長
①油圧拡張室の構造改善により、従来の約2倍の油圧保持能力を向上
②作動面の特殊表面処理により、作動精度、耐久性を向上
③油圧開放時間の解析方法の確立により、油圧開放性能を向上
④最適設計と大型静捩り試験機での検証により、作動精度の信頼性を
向上
⑤軸受メーカーのノウハウを活かし、トルク解放後の空転性能を確保
⑥作動トルクを容易に設定可能
⑦作動後の復旧時間を大幅に短縮
3.使用場所
4.従来品との比較
5.適用径
駆動軸径φ500mm以上
6.販売計画
【生産開始】 2014年4月
【売上目標】 6億円/年
【販売先】 国内外の製鉄所
7.製造工場
光洋機械工業株式会社 五条工場(奈良県五條市)
①穴部品の内径部に油圧拡張室を設け、油圧により膨張させて軸部品に
摩擦トルクを伝達します。
②過大トルク発生時には、この面が相対的に滑り、瞬時に油圧を開放し
て軸部品と穴部品を空回りさせて、トルクを開放します。
2.特長
①油圧拡張室の構造改善により、従来の約2倍の油圧保持能力を向上
②作動面の特殊表面処理により、作動精度、耐久性を向上
③油圧開放時間の解析方法の確立により、油圧開放性能を向上
④最適設計と大型静捩り試験機での検証により、作動精度の信頼性を
向上
⑤軸受メーカーのノウハウを活かし、トルク解放後の空転性能を確保
⑥作動トルクを容易に設定可能
⑦作動後の復旧時間を大幅に短縮
3.使用場所
4.従来品との比較
5.適用径
駆動軸径φ500mm以上
6.販売計画
【生産開始】 2014年4月
【売上目標】 6億円/年
【販売先】 国内外の製鉄所
7.製造工場
光洋機械工業株式会社 五条工場(奈良県五條市)
①油圧拡張室の構造改善により、従来の約2倍の油圧保持能力を向上
②作動面の特殊表面処理により、作動精度、耐久性を向上
③油圧開放時間の解析方法の確立により、油圧開放性能を向上
④最適設計と大型静捩り試験機での検証により、作動精度の信頼性を
向上
⑤軸受メーカーのノウハウを活かし、トルク解放後の空転性能を確保
⑥作動トルクを容易に設定可能
⑦作動後の復旧時間を大幅に短縮
3.使用場所
4.従来品との比較
5.適用径
駆動軸径φ500mm以上
6.販売計画
【生産開始】 2014年4月
【売上目標】 6億円/年
【販売先】 国内外の製鉄所
7.製造工場
光洋機械工業株式会社 五条工場(奈良県五條市)