CNC円筒研削盤 「e500G」を開発、販売開始
株式会社ジェイテクトは、小型シャフト部品の量産加工に最適なCNC円筒研削盤「e500G」を開発し、4月11日・12日に開催いたします新商品発表会で発表、販売を開始いたします。
1.開発の概要
不透明感が増している経済状況の中で、当社の主なお客様である自動車メーカー、家電メーカー、一般産業機械メーカーなどはグローバルに厳しいコスト競争や品質競争に直面しています。
このような状況のなか、研削盤設備に対しては、これまで以上に安定した加工精度、コスト低減のための高生産性が求められ、さらに製品ライフサイクルの短縮、多様化などに伴う設備のフレキシブル性へのニーズが一段と高まっています。
これらのご要望におこたえするために、小型シャフト部品の量産加工に最適なCNC円筒研削盤「e500G」を開発しました。
2.商品の特長
①安定した研削精度
・研削盤の心臓部であるといし軸には、静圧と動圧を組み合わせたハイブリッドタイ
プの「TOYODA STAT BEARING®」を採用。金属接触がないため摩擦がなく長寿
命であることに加え、剛性と減衰性能の高い構造により軸の回転精度が高いこと
が特徴で、1960年に当社が開発して以来、TOYODA研削盤が誇る高精度を支えて
います。
②クラス最速サイクルタイム
・といし台、テーブルの早送り速度向上などにより、クラス最速サイクルタイム※を
実現。(CBNといし仕様、両センタ駆動、周速80M仕様の加工事例) ※当社調べ
③クラス最少スペース
・機械寸法は、機械幅1,800mm, 奥行2,400mmとクラス最少※設置スペースを
実現。
さらに機械の両サイドにはといし交換などの保守スペースも確保しており、省
スペースと保守性を両立させました。 ※当社調べ
④段取り替えレス(オプション)
・工作物を両側センタの摩擦力で駆動させる両側駆動主軸台を準備。
これにより駆動金具レスで外径全段研削が可能となります。さらにNC自動心間調
整機能により長さの異なる工作物に自動で対応し、長さ違いワークの段取り替え
レスを実現しました。
⑤CBNといし採用による生産性の向上(オプション)
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⑥かんたん操作
・操作ボタンのアイコン化により、言語を問わず共通認識することが可能となりま
す。
文字表示とアイコン表示の切替えも簡単に行え、IoEに対応可能な見える化シス
テムとして電流・位置・速度などのデータを常時サンプリングすることが可能で
す。正常値との比較により、機械の異常の早期発見に有効です。
3.設備仕様
4.販売目標
年間 100台
5.希望小売価格(税抜)
①両センタ駆動、CBN仕様:\19,000,000-
②両センタ駆動、普通といし仕様:\17,000,000-
③固定軸、普通といし仕様:\16,000,000-
6.商品外観