田戸岬工場 野鳥観察会
株式会社ジェイテクトでは、「環境チャレンジ2050」の5つの柱の一つ「自然共生・生物多様性」の取り組みの一環として、去る6月24日(日)弊社田戸岬工場に於いて野鳥観察会を開催致しました。
ジェイテクト田戸岬工場は、2017年12月に西三河野鳥の会と、田戸岬工場に飛来・営巣する絶滅危惧種コアジサシ※1を主とする鳥類の営巣地保全に関する覚書を締結しており、工場脇にある約2.7ヘクタールの遊休地を鳥類の営巣地として整備し、その保全活動を推進しております。
今年は更にこの営巣地の整備に力を入れ、コアジサシの雛を猛禽類から守る為のシェルター※220個やデコイ※3も多数設置したところ、35羽程のコアジサシが飛来し、ツガイが営巣し繁殖を開始しましたが、タカの一種であるチョウゲンボウに雛を捕食され残念ながら営巣を放棄してしまいました。
コアジサシは観察出来なかったものの、今回の野鳥観察会には70名を超える社員とその家族が参加し、西三河野鳥の会メンバーご指導の下、準絶滅危惧種であるシロチドリの他、ケリ、オオヨシキリ、カルガモ、ハクセキレイ、カワウ、アオサギ、ミサゴ、ウミネコ、などを間近に観察し、参加者一同、野鳥達の多彩で可愛らしい姿に歓声をあげました。
次年度は、コアジサシ営巣放棄の要因となった猛禽類に対する対策を行い、繁殖成功に導ける施策を進めて参りたいと考えております。
ジェイテクトは今後も、継続的な生物多様性保全を図るため専門家や学識有識者のご意見をいただきながら、各工場に生息、生育する希少な生き物の保全を支援していきたいと考えております。
※1:絶滅危惧種Ⅱ類(国際希少野生動植物に指定)に位置付けられている渡り鳥
※2:雛鳥の避難場所
※3:鳥類の繁殖促進の為、誘引を目的として繁殖場所に置く鳥形の模型