CNC円筒研削盤「e300Gi」をモデルチェンジ
株式会社ジェイテクトは、小型シャフト部品の量産加工に最適なCNC円筒研削盤「e300Gi」を7月8日に発売開始します。
【機械外観】
1.開発背景
生産現場では、厳しいコスト競争や品質向上要求、多品種生産、そして労働人口の減少に伴う自動化への対応が求められています。
この開発機ではセンタ間距離320mmまでの小型シャフトに特化し、高い生産性の実現とお客様の生産形態にあったツーリングパッケージと自動化システムを用意して、選びやすさを追求しました。
2.製品特長
1)生産性の向上
①安定した高精度加工の実現 NEW
CAE解析技術を活用し高剛性、低振動、低熱変位のベットを実現しました。
また、アイソレーションカバーの採用により、クーラント熱がベットに伝わることを防ぎ、寸法変化が30%減少しました。
②CBNといし採用による、4つのメリット
・といし修正待ち時間削減
・といし交換頻度の削減
・と粒混入によるクーラントタンクメンテナンス工数の削減
・といし径変化に伴う品質確認工数削減
③NCシフト機構による段取り替え作業の容易化
工作物の長さに合わせ自動心間調整することで、定寸装置の位置変更が不要となり、段取り替えレスを可能にしました。 ※Cパッケージ用オプション
2)選びやすさの追求 NEW
①ツーリングパッケージを3パターン用意
②生産形態にあった搬送システムを提供
③かんたん準備
マシン一体型ローダにより、据付時のローダ芯だしが不要です。また、工作物にあわせた動きをボタン1つで位置記憶、データ取り込みをすることにより、座標入力の手間を省くことがで、素早い生産開始が可能です。
3)安心稼働 NEW
①TOYOPUC-Touchの採用により操作性向上(J-Operate)
ディスプレイの大型化(25%拡大)により情報を一括表示し、画面切替が不要です。
②設備状態の見える化(J-Support)
点検、状態、寿命、サーボ状態など見える化機能でお客様の作業をサポートします。
③IoEを活用した設備診断(JーCare)
迅速な対応により、異常復帰時間を短縮することでお客様に安心をお届けします。
4)良品を出し続ける搬送システム
インラインでの計測や、工作物識別によって更なる生産性、品質向上に貢献します。
①インライン計測システム |
:面粗度・径・振れ・形状などの測定値をリアルタイムに設備へフィードバックし、安定した良品加工を提供します。※オプション |
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②インライン工作物識別 |
:カメラとロボットプログラムによる識別により、誤品を加工前に検知。※オプション |
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インライン測定と工作物識別を組み合わせることにより、良品を出し続ける生産システムを実現します。 |
3.製品仕様
項目 | 単位 | e300GPi-320 (ストレート型 心間320mm) |
e300GAi-320 (アンギュラ型 心間320mm) |
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テーブル上振り | mm | φ200 | |
研削直径 | mm | 0〜φ60(A,Bパッケージ) 0〜φ80(Cパッケージ) |
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センタ負荷重量 | kg | 20(Aパッケージ) 10(Bパッケージ) 5(Cパッケージ) |
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普通といし(外径×幅) | mm | φ355×38[50]×φ127:[ ]オプション | |
CBNといし(外径×幅) | mm | φ300×φ300×φ100 | |
といし周速度 | m/s | 45 | |
送り速度(といし台) | m/min | φ30 | |
(テーブル) | m/min | 20 | |
CNC装置 | TOYOPUC®-GC70 | ||
操作盤 | TOYOPUC®-Touch | ||
機械寸法(幅×奥行) | mm | 1750×2100 |
※上記数値は付属装置及びツーリングにより制約を受けることがあります。
4.狙い市場
自動車部品、電気機器部品、産業機械部品
5.主要販売地域
日本国内、中国、東南アジア、北米
6.販売目標
年間 30台(シリーズ合計)
今後も研削盤のトップメーカーとして高速、高精度加工に加え、最新技術を活用することでお客様の更なる生産性の向上に貢献し、世界のモノづくりを支えていきます。
※下記リンクからお問い合わせ可能です。
https://toyoda.jtekt.co.jp/support/contact_pro3_1.html