JTEKTブランドとして横形マシニングセンタ開発、販売開始
~価格を削れ、品質は削るな。~
株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、社長:佐藤和弘、以下「ジェイテクト」)は、JTEKTブランドの横形マシニングセンタ 「FH5000シリーズ」 を開発し販売開始をしました。電動化が進む自動車業界を始め、半導体、建機・農機、鉄道など様々な産業界のお客様に最適な機械をご提案します。
開発コンセプト
「価格を削れ、品質は削るな。」をキーワードに、自動車業界で培った高い信頼性と技術を継承し、機能を高めながらもお求めやすい良質廉価なJTEKTブランド初の横形マシニングセンタFH5000シリーズを開発しました。高効率加工、加工誤差の低減などにこだわり、すべてのお客様にもっと使いやすく、もっと身近にお求めやすいJTEKTのマシニングセンタを開発しました。
主な特長
1.かつてない生産性
自動車業界で磨いてきた生産性により、「圧倒的な切削性」「クラス最速のスピード」で従来比切削量1.2倍、生産性13%向上を実現
「圧倒的な切削性」 ・軸受大径化(φ80→φ85mm)、ハウジング大径化(φ230→270mm)により主軸剛性36%向上 ・スラントコラム構造、ガイド幅の最適化により機械剛性20%向上
「クラス最速のスピード性能」
・立ち上がりがわずか0.5秒の超高速主軸を搭載
・DD(ダイレクト・ドライブ)テーブルを採用し90°割出時間0.7秒を実現
・Chip to Chip2.4秒の高速ATC(工具交換装置)を搭載
2.抜群の品質
「変形」「熱変位」を極限まで低減し、変位量8μm/外気温20℃変化を実現した最適構造
・「伝熱」と「変位」の複合解析でねじれないPlatformを豊田中央研究所と共同開発 ・工具先端変位をリアルタイムで算出
・位置補正(オプション)
3.こだわりの操作性
ビギナーにも、ベテランにも、豊富な支援機能で快適な段取り作業を提供
・「PROCESS SIGNPOST」で切削加工条件自動決定(オプション)
・テストピース使用数を80%低減
4.カーボンニュートラルへの貢献
ジェイテクトだからできるシナジーの実現 CO2の大幅削減
・自社製主軸用軸受ハイアビリー®を搭載し、高速主軸にグリス潤滑方式を採用
主軸エア消費量80%削減
・インバーター制御搭載の省エネ油圧ユニット(豊興工業製:オプション)
消費電力35%低減 ジェイテクトグループの技術を結集し、CO2を従来比最大50%削減
販売開始機種
横形マシニングセンタ 「FH5000S-i」 「FH5500S-i」 「FH5500SX-i」
販売開始時期
2022年4月1日
販売定価
FH5000S-i : \ 32,700,000~
FH5500S-i : \ 35,900,000~
FH5500SX-i : \ 38,900,000~
今回の開発品を通じて貢献可能なSDGsの目標
7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
9.4 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性の向上をさせる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する