介護用パワーアシストスーツ J-PAS fleairy (ジェイパス フレアリー)が
第10回ロボット大賞優秀賞(ビジネス・社会実装部門)を受賞
株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、社長:佐藤和弘、以下「ジェイテクト」)は、経済産業省(幹事)、一般社団法人日本機械工業連合会(幹事)、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省共催の第10回ロボット大賞において、介護用パワーアシストスーツ J-PAS fleairy (ジェイパス フレアリー)の「先進性・独自性」及び「ユーザー視点」が評価され優秀賞(ビジネス・社会実装部門)を受賞いたしました。
ロボット大賞について
ロボット大賞とは、日本のロボット技術の革新と用途拡大及び需要の喚起を促すため、活躍したロボットの中から市場創出への貢献度や期待度が高いロボット、ロボットに関連するビジネス・社会実装、要素技術、研究開発及び人材育成を表彰する制度です。
J-PAS fleairyについて
少子高齢化に伴い介護人材不足は深刻な問題となっており、2025年度には38万人の介護職員が不足すると予測されています。そのうえ、介護現場での作業の多くは腰への負担が大きく、腰痛など業務に関連する心身の不調が介護職員の離職、休職の主な理由の一つとなっています。
ジェイテクトが新たに開発したJ-PAS fleairyは、介護作業での腰の負担軽減に特化した、軽量で動きやすい電動タイプのパワーアシストスーツです。従来のアシストスーツのほとんどは移乗支援のみと用途が限定的でしたが、J-PAS fleairyは移乗支援に加え、衣類の着脱やおむつ交換、トイレ介助など、幅広い作業支援が可能です。そのうえ、服飾等他業種との協業で布製装具を採用、約20秒で簡単着脱、防水機能で入浴介助が可能となりました。また、アプリと連動でスマホからモード変更やアシスト力調整ができるなど、ユーザーにとって大変使い勝手が良い仕様となっています。
介護現場におけるロボットやセンサーなどの技術を活用した業務効率化を図ることのできる「スマート介護士」の資格を取得したメンバーが、J-PAS fleairyを開発しました。介護作業のノウハウ習得や現場実証の推進、介護職員との連携強化などで効果を発揮しました。
![]() J-PAS fleairy |
![]() J-PAS fleairyの動作原理 |
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J-PAS fleairy装着時の作業負荷低減効果 |
今後に向けて
J-PAS fleairyは介護ロボット補助金対象製品に認定されており、2021年3月の発売からこれまでに40以上の施設に導入され、好評を博しています。また現在、ジェイテクトは大学など教育機関に対し、J-PAS fleairyの説明に加え介護のイメージ向上に向けた講義活動も積極的に実施しています。今後はより一層、J-PAS fleairyの認知を広めるとともに、より良い介護現場づくりを支援することで、介護人材不足や介護作業の負担軽減といった社会課題の解決に貢献してまいります。
今後もジェイテクトは、自動車部品・軸受・工作機械で培ったモノづくり技術を活かし、様々な環境変化に起因する社会課題を解決する製品・サービスを開発することで、地球のため、世の中のため、お客様のためにより良い未来づくりに邁進してまいります。
ご参考
J-PAS fleairy商品サイト:https://active-life.jp/jpasfleairy/J-PAS
【8.5】 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。
【9.1】 全ての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。