CNパークについて
CNパーク開設
2024年6月、ジェイテクトは刈谷工場内にCNパークを開設いたしました。
自動車をはじめ、世界中の様々な産業に使用されるジェイテクトの製品は、地球環境に大きな影響を与えているため、CO2削減は重要課題となります。
生産活動におけるCO2排出量(Scope1・2)については、「2035年までにカーボンニュートラル(以下、CN)を達成する」ことを宣言しておりますが、2050年のCN達成に向けて、ライフサイクル全体(Scope3)の排出量の削減にも取り組んでいます。 この、Scope3の大部分を占める「原材料・部品購入」に伴うCO2排出量、「製品使用」に伴うCO2排出量を削減するため、製品の小型化・軽量化など、シンプルな環境配慮設計やバリューチェーンの排出量削減に仕入先様とともに取り組んでまいりました。サプライチェーン全体のCO2排出量削減の一環として、これまでジェイテクトが実施してきた取組みや、ジェイテクトグループの持つCN商材を仕入先の皆様にご紹介することで、皆様の取組みのヒントとなればと考えております。
CNパークの概要と主な取組み
ジェイテクトでは、Scope1、2におけるCN達成のために、主に「省エネ活動」 と 「エネルギーのグリーン化」に取り組んでいます。
省エネ活動においては、生産現場におけるムダ削減、非稼働停止の徹底、エアー使用量の削減など、工場における日常改善に加え、油圧ポンプのインバータ化や熱処理エネルギーのロス削減など省エネ技術の開発も進めており、この取組みについては「CN道場」にて展示しています。
また、エネルギーのグリーン化においては、Scope1のCO2排出を削減することが大きな課題となっております。そのために、化石燃料の代替として、水素を「つくる」、「ためる」、「はこぶ」、「つかう」技術の開発・実証に取組んでおり、「CNラボ」にてご確認いただけます。
CN道場
ジェイテクトでは、2016年に環境チャレンジ2050を宣言して以降、CO2排出量の削減に取り組んでまいりました。その取組みのご紹介に加えて、環境課題や当社の理念についても紹介しています。
これらの削減取組みを疑似体験いただくことで、仕入先の皆様の積極的な削減活動につながればと考えております。
CNラボ
水素は、燃焼させても二酸化炭素が発生せず、地球上に豊富に存在するため枯渇の心配がなく、エネルギーを効果的に蓄えることが出来るエネルギー源です。その水素を、太陽光発電を用いて「つくる」、「ためる」インフラ技術を開発し、刈谷工場を太陽光発電と水素生成のモデルプラントと位置付けて設置・運用しています。
このCNラボは、再生エネルギーを100%使用した自立型システムとなっていますが、当社の製品でもあるLibuddy®は、この自立型のエネルギーマネジメントシステムにおいて、太陽光発電によってつくられた不安定な電圧を安定化させるという重要な役割を担っています。
Libuddy®には、大きく2つの効果があり、一つは発電可能な電圧を広げることによる発電効率の向上、もう一つは、交流変換器の負荷低減による設備寿命の向上です。
これにより、再生エネルギーを有効に利用することに貢献しています。
こうしてつくられた太陽のエネルギーをリチウムイオン電池に電気として「ためる」ほか、水素としても貯蔵・利用を進めています。「グリーン水素」は、アルミ鋳造や熱処理などの生産工程での利用に加えて、燃料電池を用いての発電や調理にも利用することが可能です。
生産工程等での需要変動にも対応するため、「つくる」、「ためる」といった水素マネジメントシステムの実証にも取り組んでいます。