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製品・技術

製品の使用による環境への影響は、製品の開発・設計と深く関わっています。企業は資材調達からお客様の製品使用、廃棄までを見据え、環境負荷を軽減するための技術開発、再生利用・再資源化しやすい設計等に取り組んでいく責任があります。ジェイテクトの製品・技術は、直接・間接的にお客様の製品や製造プロセスの環境対策に結びつくものであり、製品・技術による環境貢献は大きいと考えます。そのため製品のライフサイクルを通じて環境性能向上に取り組み、地球温暖化防止や資源の有効活用など、環境負荷の低減に努め、持続可能な社会の実現を目指します。

主要な2023年度実績

環境負荷低減率
軽量化
省エネ化
製品によるCO2削減貢献量

実績評価 2025年環境行動計画/2023年度活動実績

区分 取組み項目 目標・取組み方針 2023年度活動実績 評価
製品・技術 環境配慮型製品の開発・設計 (1)トップランナーの環境負荷低減を推進する新技術・新製品の開発 ①ジェイテクト社内で設定した環境効率式をグループ各社にも展開
 オールジェイテクトとして製品に対して評価向上を目指す
  • ME制御盤の消費電力削減
(2)資源の有効利用に配慮した3R(リデュース、リユース、リサイクル)設計の推進 ①リサイクルしやすい製品設計の推進
②小型、軽量化、長寿命化による資源およびエネルギー使用量削減
  • 新CVJシリーズの開発
  • 工作機械主軸用グリース潤滑
    アンギュラ玉軸受高速保持器の開発
(3)製品に含有する環境負荷物質の管理・削減 グローバルの化学物質規制対応の推進および管理の定着
  • 製品含有化学物質管理のガバナンス
(4)設計・開発段階での環境アセスメントの展開 設計・開発段階での環境評価による環境配慮型製品への促進
  • 製品によるCO2削減貢献量:575千t-CO2
(5)製品によるCO2削減貢献 ①環境配慮型製品への切替率向上によるCO2排出量削減
②製品使用時のCO2削減貢献を2025年度までに165千t以上とする
(グローバル単年CO2削減貢献量)
2023年度目標:133千t-CO2以上

活動報告

環境対応製品対策部会による推進

環境対応製品対策部会では、国内グループ会社も含めて環境配慮型製品の開発を推進しています。開発・設計段階での技術革新によって、小型化・軽量化、効率化、使用原料や環境負荷物質の削減などを実現し、製品を通じた環境保全を世界規模で展開しています。

製品によるCO2削減貢献量

2023年度は、更なる軽量化や省エネ化の取組みによる製品の効率改善を進めたことで、製品によるCO2削減貢献量は575千tとなりました。21年時点の25年目標は過達となっておりますが、更なるCO2削減に向けて、取り組みを継続しています。

製品によるCO2削減貢献量
※製品による削減貢献量 はグローバルで算出した貢献量を単年度で表記

評価方法について

製品の環境負荷低減効果を数値で評価できるように、環境効率の基本式を独自の指標として定めています。数値が高いほど環境負荷低減の効果が大きく、年度ごとに、より高い環境効率値を目標とし、その達成度を評価しながら製品開発に取り組んでいます。

  • 環境効率の基本式と環境効率値の算出
    環境効率は、軽量化、小型化、省エネなどの度合いから算出される数値です。環境効率値は、評価する製品における環境効率を、基準とする製品の環境効率で割って算出します。
  • 環境負荷低減効果の算出
    環境負荷低減効果は、環境負荷低減率を環境効率値より求めます。たとえば環境効率値が1.25であれば、その製品の環境負荷低減効果は20%となり、低減した環境負荷は、環境効率値の逆数として求められます。

環境効率

環境効率値

環境負荷低減率

ジェイテクトグループの取組み

ジェイテクトは各事業本部、グループ会社一丸となって、環境設計活動を進めています。こうした設計段階からの創意工夫によって、ジェイテクトグループの製品は地球環境に貢献しています。

主な実施内容
株式会社ジェイテクトエレクトロニクス

「CM5-RHMIの開発による既存製品からの消費電力削減」

当社では北米向け製品としてEA9シリーズ表示器を販売しています。 この表示器シリーズは販売開始より5年経過し、より高機能でIIoT機能を容易に活用したいとしたユーザニーズの高まりにより後継機種の開発を実施する必要が有りました。 画面一体型製品(~15インチ)では不足となるユーザがあり、外部大型モニタにHDMIにて接続することにより大画面表示を可能とする表示器の本体となる製品。
後継機種開発に伴いソフトウエア機能アップに見合う外部機器の追加設置が必要でした。しかし、外部機器の追加設置を行うと専用電源なども必要となり消費電力の増加が懸念されていました。
これらの機器を後継機種のCM5-RHMIに統合し、集約する事で消費電力の削減を目指し、機能アップ分の増加電力を加味しても従来機種(0.46W)から0.16Wへ削減を実施。66%の消費電力削減を実現させました。

<取組みの効果>

従来機種と比較して0.3W(66%)の消費電力削減

従来製品は外部周辺機器としてUSB拡張HUB及びGateWay機器が必要でしたが、環境対応製品は2つの機能を製品内に組み込むことで専用外部電源を不要としました。 環境対応部品等を採用することにより従来製品より消費電力0.3W削減出来、また周辺機器の設置も不要となり省エネ、コスト削減につながりました。

消費電力66%削減

環境対応製品は外部周辺機器の削減を実現し、消費電力66%削減を達成しました。
今後も当社は省エネ、省資源に配慮した製品開発を実現させ、環境負荷低減に取り組んでまいります。

製品カーボンニュートラル CO2約17%削減

私のSDGs

私のSDGs
山田 康介 産機・軸受事業本部 技術企画部

地球の為のものづくり

基本理念「地球のため、世の中のため、お客様のため」に則り、当社は事業活動を通じて、お客様の製品開発を支援すると共に、地球環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。我々は軸受使用時のCO2排出をはじめとする環境負荷を抑制する為の製品設計・開発を推進し、地球の未来とお客様のために最善のサービスをOneJTEKTで提供していきます。